【stand】が立ち上がったきっかけ
2014年末にリブルスという会社で小さく立ち上げた自社ブランドです。
きっかけはアパレル業界や会社の状況、新しい技術との出会い、そして様々な
タイミングが合い立ち上がりました。
=LIVLUZの事=
【stand】はリブルスという会社で立ち上がりました。
元々現代表が一人で始めた国内の生地卸の業務を経て、製品まで請け負う様に なった布帛のOEM会社です。 →生地スワッチやハンガーの写真? OEMで長年やってきていますが、アパレル業界の厳しい状況や低価格を追求す る事への限界を感じ、会社として今後進むべき方向を考えていました。
=OEMで感じたこと=
OEMはブランドから依頼されたものを実際の製品にするまでの工程を請け負う ので、国内外の生地屋から加工、縫製や仕上げなどたくさんの作り手の方達と接します。
そんな中で常々感じていたのは、面白い技術や高いクオリティーの素材があっ ても使う機会が少ないという事です。
アパレル会社はタイトなスケジュール、アイテムの予算などたくさんの制限が ある中でより良いものづくりをしようとしています。 まだ実際の製品として形になっていない技術だけの状態では一から試行錯誤を している余裕はなく、作り手側が新しいものにチャレンジしても使ってもらえ
ない。というジレンマを感じていました。 そこで、自社ブランドを立ち上げて自分たちでそれらを使って製品にしてみよ う。そして気に入ってもらえたら他のブランドさんにも使ってもらえるきっか けになれば。と想い立ち上げました。
=ボタニカルダイとの出会い=
もう一つのきっかけになったのは「ボタニカルダイ」という技術との出会いです。
始めて色見本を見た時の興奮は今でも覚えています それは小さく切られた生地見本がたくさん貼られた一枚でした。 それぞれは「クルミ」「紫陽花」「りんご」「さくらんぼ」から「紅茶」「コ ーヒー」etc たくさんの草花や果実で染められていました。 「これも染められるの!?」という驚きと 「もし牛乳でも染められたら(後で聞いたらさすがに無理でしたが)ミルク染 めのワンピースにコーヒー染めのロングコートを羽織ってコーヒー牛乳コーデ ィネートなんてことも…」 「クルミとイチジクだったら実の中身のグロテスクさと色の可愛さのギャップ が素敵だな…」 「紫陽花が咲く季節に紫陽花染めのワンピース着て歩いたら、ジメジメした天 気も楽しくなるかも…」 などなどなど、、、妄想がひたすら広がっていきました。
そんな出会いから実際に「ボタニカルダイ」という技術は【stand】のメイン のひとつとなりました。
=【stand】でやっていきたいこと=
【stand】では商品としての「物」だけではなく、その背景の「物語」も届け ていきたいと思っています。
例えば、「この素材は新潟県の亀田で織られたこんな歴史を持った生地です 。」というものから「この水色は紫陽花の花びらで染めている色なんです。」 というものまで、一つ一つの背景にある物語です。
=ブランド名の意味=
【stand】という名前には幾つかの意味が込められていますが、
その一つに「あなたが今日立ち上がるきっかけになる一枚を」という意味が含
まれています。
今日これを着て出かける、という事が一日を始めるモチベーションの一つにな
るような、「紫陽花」で染めているという事を自分しか知らなくてもちょっと
嬉しくなるような、そんなアイテムを作っていきたいです。
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